展覧会概要

ちくごアートファーム計画2021
はたらくアート
Chikugo Art Farm Project 2021 Art Works in Progress

アートプロジェクト『ちくごアートファーム計画』は、2014年度から九州芸文館(福岡県筑後市)を拠点に風土、身体、自然、精神性、心身の自由をテーマに取り組んできました。2021年は「はたらく」をテーマにした美術展を開催します。働くことの歴史を振り返ると、文明の発展や宗教、政治、経済と密接に関わり、その中で働くことの意義や形態は時代によって変化してきました。現代の私たちの働き方は今後どのように変わっていくでしょうか。芸術家の創作活動は仕事?遊び? そのようなテーマのもと三人のアーティストが筑後で作品(Art Work)を展示します。

はたらくアート?

『研究室の黄色いトイザウルス』2019年
イメージをはたらかせることが
大切なんじゃないかな

日常から集まった素材で
「つくるを楽しむ」自由なラボ
(実験室)をオープン! みんなでチャレンジ!

アーティスト 藤浩志 / FUJI Hiroshi

藤浩志 / FUJI Hiroshi

私たちの周りの全てのものは、過去に誰かが発案し、様々な素材と技術によってつくられてきました。 不要となったものは廃棄処分される運命にありますが、そのなかにはまだまだ別の可能性を秘めた素材も数多くあります。今回のチャレンジスタジオでは、それらの素材に向き合い、その由来となる植物や動物たちに思いを馳せる空間と時間の創出を試みます。

1960年鹿児島県生、秋田市/福岡県糸島市在住。美術家。秋田公立美術大学教授、秋田市文化創造館館長。不要なおもちゃの交換システム《Kaekko》プロジェクトを国内外で展開するなど、地域の中で「遊ぶ」と「はたらく」の中間領域を模索。

https://www.fujistudio.co/

『人用後光』 2006年
あなたの知らない誰かの
はたらきを想像しよう

誰の目にも留まらない
現代社会の労働を
ユーモラスに可視化する

アーティスト 寺江圭一朗/ TERAE Keiichiro

寺江圭一朗/ TERAE Keiichiro

動物を観察すると、繰り返す動きが動物には備わっていることが分かります。人間も、繰り返し脈々と続けていることがあります。動物のそれは生理的・身体的に繰り返しているだけに見えますが、そうではなく繰り返されていること、それが、おそらく「はたらく」の意味だろうと私は思います。「はたらく」は人間を延命させたり、何かを未来へ残したり、他者と共同して仕組みをつくったり、社会を生きる人間を形づくってきたからです。

1981年広島県生、東京都在住。美術家。福岡市にあった「共同アトリエ3号倉庫」でのレジデンスなどを経て、他者への近づき方を模索しながら作品を制作。近年は単純作業の繰り返しや不条理な状況などをモチーフに、多様な方法を用いながらアートや社会とは何かということについて思索している。

https://www.terae.info/

『Go-En』 2017年 撮影:四宮佑次
労働を
現代思想から見つめる

はたらかない主義の
作家が考える
「はたらく」って
どういうこと?

アーティスト LICCA

LICCA

私は幼少期より「はたらく」という事を忌み嫌っておりまして、そのために多大な努力をして(働いたww)若き日に隠居生活に入り、その後は労働とは無縁の生活を送ってきました。そんな私だからこそ、今回のテーマに真摯に取り組んで、「はたらく」とは人生にとって何か?を考えながら制作した作品を発表したいと思います。

東京都生、北九州市/京都市在住。美術家。京都の先斗町に「京都市美術館」ギャラリーを構える。不動産経営の傍ら、舞台装置のような作品を手掛ける。資本主義社会を哲学や神話を通して考え、労働の本質について問いかける。

http://www.licca.info/

アートのはたらき?

インフォメーション

会期:2021年12月11日(土)〜2022年1月23日(日)
開場時間:10:00-17:00
休館日:月曜日[ただし1月10日(月・祝)は開館、翌1月11日(火)休館]、12月29日(水)〜1月3日(月)
会場:九州芸文館(福岡県筑後市大字津島1131)
入場無料

参加作家:藤浩志/寺江圭一朗/LICCA
主催:ちくごアートファーム計画実行委員会(福岡県、福岡県教育委員会、福岡県立美術館、筑後市、筑後市教育委員会、筑後商工会議所、NPO法人芸術の森デザイン会議、ちくごJR芸術の郷事業団)
共催:九州芸文館美術展実行委員会
広報物デザイン:三迫太郎
Webサイト制作:阿部浩之
企画協力:花田伸一(キュレーター/佐賀大学芸術地域デザイン学部准教授)
企画:関岡絵梨花(福岡県文化振興課学芸員)
助成:公益財団法人 福岡文化財団
令和3年度 文化庁 地域と協働した博物館創造活動支援事業

*新型コロナウイルス感染症の予防対策を講じて開催します。ご来場の際は感染拡大防止へのご協力をお願いします。感染症の状況や都合により変更・中止する場合があります。

はたらくってなんだ?

アクセス

アクセスマップ

交通案内
【JR】九州新幹線「筑後船小屋」駅(博多から約25分)より徒歩1分/鹿児島本線「筑後船小屋」駅(博多から快速で約50分)より徒歩1分
【西鉄バス】50番(久留米-船小屋)「筑後船小屋駅前」より徒歩1分
【車】九州自動車道「八女IC」より約10分、「みやま柳川IC」より約15分
【駐車場】103台(2時間まで無料/以降1時間毎100円)